「働きやすい会社です」を具体的に書く(求人票)

求人票を見ていると時々「働きやすい会社です」と書いてあったり、「働き方改革しています」と書いてあったりしますが、
求職者さんがこの一文だけを読んだ時に何を思うでしょうか?「へ~、働きやすいのかぁ。応募してみようかな・・・」と思ってくれるでしょうか。

実際のところ「働きやすいです」とだけ書いてあるのは情報が不足しています。働きやすいって、具体的にどういうことなのか書いてないと判断がつきづらいです。そして、人によってどういう会社だと「働きやすい」かは違うと思っています。

求職者のひとりひとりが、望んでいることが違うんですね・・・だから、「働きやすさ」は人によって違うわけです。社長さんが「働きやすい職場を作りたい」と思って取り組んでいらっしゃっても、そこにマッチする人でないと「確かに働きやすい!」と感じてもらえらないかもしれません。

さて、では「働きやすい」とは、どんなことが考えられるでしょう。

・休みが取りやすい(休んでいる間誰かが変わりに対応してくれるから心配がない、休みの申請が通りやすい等)
・年間休日が多い
・病気やケガの時に休みやすい体制
・やりたい仕事ができる
・やりたい仕事ではないけれど、知らない分野のことが学べて楽しい
・時短制度があって子育てと仕事の両立ができる
・お給料がいい
・営業で頑張った分インセンティブが入る
・残業は多いけれどその分残業代が入る
・仕事で困った時に必ず誰かがサポートしてくれる
・相談事がしやすい
・趣味が同じ人がたくさんいて居心地がいい

などなど、もっとたくさんありますよね、きっと。

では、例えばですが
求人票に「仕事の進め方の特徴」が書いてあるとして、A社とB社ではこんな風に違います。どう思われますか?

A社【仕事の進め方】
・みんなで確認し合いながらチームで業務を進めていきます。

B社【仕事の進め方】
・基本的に業務は各自で進めていっていただき、
わからないことがあれば同僚や先輩に相談して解決していきます。

人との関わりの中にいることを好む方→きっとA社が合う
1人でコツコツと進めることを好む方→おそらくB社が合う
どういう仕事の進め方を好むのかは人によって違うように、「働きやすさ」は人によります。

残業が少ないお仕事を希望する方も多いですが、たくさん残業をすることで、残業代で収入を上げていきたい方もいらっしゃいます。というわけで、社長さんが「うちは働きやすいよ」と言って求人票に「働きやすいです」と書いてあっても、その働きやすさを具体的に書かないと求職者さんの望んでいる「働きやすさ」とマッチしているのか判断ができません。

働きやすいかどうかはその人その人が感じることなので、求人票にはいったん具体的なことを「情報」として書いておきましょう。

例えば
<こんな会社です>
・病気やケガの時に休みやすいようにみんなで常に仕事内容は共有しています。
・やりたい仕事があれば言ってください。実現を応援、サポートする社風です。
・時短制度があり、子育てと仕事の両立を支援しています。
・営業のインセンティブあり。契約1件につき〇万円支給。
・困り事は相談しやすいようにサポート体制を組んでいます。
・野球好きな人が多く、有志でチームを作っています。
などなど・・・。

そして、「この働き方、職場環境なら自分に合うような気がする」と求職者さんに思ってもらえたら、始めてそこで応募の検討が始まります。

さて、こんな感じで求人票は見直していく必要があります。応募してもらうまでもとても長い道のりではありますが、頑張って求人票を書いていきたいところです。

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